認知症介護施設として・レクリエーションと言う名のお遊戯
その人たちの状態を見極め選ぶレクリエーション
レクリエーションには明確な目的が必要
身体機能の維持・認知機能の維持・心の維持のレクリエーション
デイサービスで行う一般的なレクリエーションには、明確な目的が必要です。体を使う身体機能の維持・頭を使う認知機能の維持、そして生活に活力(活性化)を与える心の維持などがそうです。
目的を持たずにただ「皆で、これをしましょう!」と、どの人にどんなレクリエーションが必要か考えずにやるのは、お遊戯でしかありません。せめて「この人にはこれを目的にレクをしよう」とグループ分けしてから、その人たちの状態を見つつやっていかなくてはいけない。
身体機能の維持では、体を動かす「バレーボール」や「卓球」などがあり、認知機能の維持では指先を使う「パッチワーク」など、心の維持には「してみたい活動(趣味)」などがあります。
ここでたとえば音楽療法でも聴く音楽によって作用が異なり「明るい楽しい歌」から「昔の嫌な思い出がよみがえる歌」までの選曲や、使い方、、、ただ聞くだけの時や利用者が歌うのか。。。歌うとすれば、皆で歌うのか、一人で歌うのか、、、などを考えなくてはいけない。
レクリエーションは介護の一つの方法であり、目的なしに行われる「レクのようなもの」とは区別されなくてはいけない
多様な価値観のお年よりに通用しない画一的レク
元々、老人福祉のレクは児童福祉からきたものである。児童福祉の現場でも、個別化の重要性が言われているが、老人福祉より長い歴史を持つゆえに、かえていくのは困難と言われている。
子供と違い、それぞれの人生で多様な価値観を築いてきたお年よりに、画一的なレクは通用しない。
ある施設で、無理やりつれてきたおじいちゃんに「さあ、歌いましょう!」と言うが、彼は歌わない。そこで、その人の前職を調べてみたところ大学の先生だという事がわかった。
そこで、音楽療法士がドイツ語の歌を歌ったところ、見事にドイツ語の歌を歌ったそうで、周りの職員は「ドヘーー!!」と驚いたそうである。
チイチイパッパはやはり間違いだと思うのだが、施設でレクをしている人はどう思います?