認知症介護施設として・おいしいコーヒー
自己決定は認知症の重症度など関係なくできる
自分が納得するための自己決定
コーヒーの砂糖も自分で量を決めたい
食事が終わりみんなでコーヒーを飲もう、と言うことになった。最初、職員がコーヒーを立てて砂糖を入れ「はいどうぞ!」と出す。
認知症のある方はコーヒーを見て、本当に砂糖が入っているかわからずカップを覗き込むが飲んでみようとはしない。そこで違う職員が、認知症のある方の前で砂糖を入れてあげると「はい、そこまで」と(ご本人が)砂糖の量を教えてくれるようになった。
自己決定は認知症の重症度など関係なくできるのです。
自分で決めるから納得できる
コーヒーを飲むか飲まないか・砂糖やミルクを入れるか入れないか・砂糖やミルクをどのくらい入れるか、などを自分で決めるからこそおいしいコーヒーが飲めるのである。
私が「頑固じじい」になった時、砂糖とミルクを勝手にいれて「どうぞ!おいしいですよ」と出されたコーヒーなど「ふんっ!」と言って 飲まないだろう。